HOME > 採用情報 > 社員の声 アーカイブ > 田中嘉祐

世界の海に、自分がいなければ進まない工事が待っているんです。技術開発部 係長 田中嘉祐(2000年入社 成蹊大学工学部出身)

就職活動でたまたま知ったアジア海洋。ここに就職したいと思ったのは「世界の海で仕事をする」という言葉に好奇心を刺激されたことが理由です。ある専門メーカーからも内定をもらっていたのですが、そこでは一つの分野の製品を設計・開発するだけ。こちらでは、一部ではなく全体に携わることができます。技術者としてどちらが濃い一生を過ごせるかは、比べるまでもありませんでした。

私の仕事を簡単に説明すると、それまで潜水士がやってきたことを機械が代行することで工事時間を短縮したり、安全性を向上したり、さまざまな制約を解消することです。アジア海洋では、プログラムの設計から機械の組立てまでほとんどを社内でやるのですが、最初のうちは面食らいました。海底の状況は想像できないし、水中施工ロボットのことを考えたこともなかった。ですから、何に配慮すべきなのか、見当がつかないんです。それで、数多くロボットを作ってきた上司に繰り返し質問したり、この分野の技術が発達している海外から文献や資料を取り寄せたりして、一つひとつ勉強しながら開発していきました。

初めて自分で設計したプログラムが期待通りに動いて、現場の要求に応えられたときはうれしかったですね。2005年には天然ガスのタンカーローディングユニット(タンカー用固定式海上積出し施設)の設置を水中のカメラロボットで監視するため、ロシアのサハリンに出張してきました。2007年からアジアとヨーロッパの接点、トルコのボスポラス海峡横断地下鉄整備事業のため、海峡下トンネル設置箇所の海底面をならす工事をしています。

実際に現場で運用し、壊れたら自分たちで修理する。現場が終わり、作業性に問題があれば改善しメンテナンスをする。ゼネコンさんをはじめ、現場に関わるさまざまな企業の人々がこちらの仕事が終わるのをずっと待っているわけです。世界地図に残るような建築物の工事に自分がやらないと進まない仕事があることは、誇らしい。こんな仕事は、めったにないんじゃないでしょうか。

田中嘉祐
田中嘉祐
新卒採用キャリア採用
採用情報