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世界基準を目指し毎日奮闘している一方で、更に早いスピードで成長をつづけています。海外事業部 係長 谷口 一平(2000年入社 東京電機大学 理学部 建設工学科出身)

学生時代は一般土木を専攻しており、海との関わりは水遊び程度でした。就職を意識し始めた頃、英語がまったく話せなかったのですが漠然とした海外志向を持っており、海関係の会社に就職すれば海外で働けるのではという単純な考えがありました。また周りの学生の就職活動を目の当たりにして、皆と違う道に進みたいと思ってしまう私の素直でない性格が「海洋土木」へ興味を持つきっかけとなりました。そのような中でアジア海洋を知り、海外部門を強化していく方針である事や、比較的背伸びをせず私自身の言葉で面接を受ける事ができて波長が合うと感じられた事が入社の決め手となりました。

現在はシンガポール支店に勤務しています。年齢層が比較的若く、日本人・外国人スタッフの家族も含めてBBQをするなど仕事以外でも結び付きが強い職場です。私の職種はプロジェクトエンジニアです。仕事内容を簡単に説明すると、工事受注前は社内外のデータ収集・調整をおこない、工事受注後には各分野のエキスパートであるローカルスタッフにも協力を得ながら施工方法の確立、取引先との調整、派遣メンバーの検討、法規関連、工事書類の作成、技術面の検討など、プロジェクトの全行程に携わっています。又、仕事上、近隣諸国への出張が多いので、シンガポールのみならず様々な国の人との交流を通し多種多様な文化・風習に触れ、国際的なビジネス感覚を養う機会に恵まれています。多様な国から潜水に関する最新の設備機器、情報も入手しやすく、その技術を取り込んだ潜水をすることができるのも海外で働く魅力の一つです。

当社は水中施工を専門に行っている日本の民間企業の中で、海外で飽和潜水を行っている唯一の企業です。施工能力の高さを全面的に押し出し、ここ数年で海外プロジェクトの数が増えています。アジア圏内を中心にアジア海洋の外国名であるOcean Works Asia (OWA)の名前が浸透し、質の高い潜水作業が評価されてきています。世界基準を目指し毎日奮闘している一方で、基準そのものが年々高いスペックへと更に早いスピードで成長を続けています。その溝をどう埋めていくか、毎年異なる難題に挑戦する事により、自身が成長し続ける事ができる仕事場であることは間違いありません。

当社の社員は9割近くが潜水士の資格を保有し、現場に従事した経験を持っています。職人としての昔ながらの温かい気質を社内に残しながら、多様な国から潜水に関する最新の設備機器・情報を入手して自社の潜水技術に応用している、ある種、器用な会社です。課題もありますが、今後も高品質な潜水作業の提供を継続し海外の最新技術を取り込み続ければ、次世代の水中施工を提供できる総合水中施工会社へと成長した姿を見えるのもそう遠くない未来かもしれません。

谷口一平
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