Interview
仲間を知る
- 白木さん
- 1995年入社
- 機械化開発部 部長
- 入社した理由を教えてください
- 大学では工学部で制御工学を専攻していたので、友人たちはメーカー関連の企業などへ就職を希望する人がほとんどでしたが、同じような製品をずっと作り続けるイメージがあり自分はあまり魅力を感じませんでした。たまたま大学の求人課で見かけたアジア海洋の求人票をみて、それまで勉強してきたことと全く違う世界の仕事がとても 魅力的に感じ、思い切って入社を希望したら採用されました。
- 仕事内容について教えてください
- 20代前半のころは主に潜水士として水中作業をおこなっていましたが、20代後半から遠隔操作ロボットを開発して水中作業をおこなう部署に配属され、結果的にそこでの経験が最も長くなりました。大分ベースで施工機械を開発・製作し、現場に行ってそれを自ら操作して施工をするという繰り返しで、日本全国、世界各国(例えばトルコ のイスタンブールに2年ほどなど)を飛び回りました。今はその経験を活かし、顧客の要求に合った水中作業用の遠隔操作ロボットのコンセプトを考案し、それを使用した 施工方法の提案と受注に向けた活動などを主に行っています。
- 仕事のおもしろさは何ですか?
- 海洋・水中の工事をやっていると、すさまじい大きさの重量物を扱うダイナミックな作業を見ることも多いのですが、それ以外にも本当に様々な珍しい場面に遭遇します 。例えば大自然が作り出す美しすぎる景色(マラッカ海峡で見た、船も人も全てを真っ赤に染める圧倒的な夕日)、水中で感じるとてつもない暗闇と静寂(私の経験した 潜水作業は75mが最大水深です)、見たこともないようなかわいらしい/恐ろしい生物(水深1600mの深海で、ロボットのライトの明かりに集まってくる眼のない珍しい生物たち)など、そういったものを仕事の現場で何回も何回も目の当たりにしてきました。仕事をしながら、普通ではなかなかできない経験ができるところでしょうか。
一日のスケジュール
- 8:15
- 出社
- 8:30
- メール確認
- 9:00
- 社内打ち合わせ
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 客先訪問
- 16:00
- 帰社
- 16:30
- 図面確認
- 17:00
- 終礼
- 学生時代に熱中したことや印象に残っている出来事はありますか?
- 派遣会社に登録していろいろやったアルバイト。ソーセージ工場とかアイス工場とか印刷工場とか、そのほかいろいろな工場で夜8時くらいから朝方までの夜間バイトを多 くやりましたが、授業も出て大学の単位はしっかりとりました。バイト仲間として彫刻家を目指している芸術家、小説家を目指している物書きの人、借金に追われている ギャンブラー、私と同じような貧乏大学生、かなりコアな歴史おたくの若者、東南アジアから出稼ぎに来たおじさん、いろんな人と出会えたことが印象に残っています。 あとはバスケ部の仲間や、彼女(今は妻)と過ごした日々ですかね。1990年代前半の青春時代。あっという間の4年間でしたが、みんないい思い出です。
- 苦労したことはありますか?
- 今でもよくあります。現場で機械が突然動かなくなり、原因がわからないとそれを見つけて修正するまでとても苦労します。そんな時は苦笑いしながら、「この仕事ほんと 素晴らしい仕事だよなー」と自分に言い聞かせながら作業を行っています。
- 成功した、もしくはうれしかったことを教えてください
- 自分が開発に関わった深海用の大型ロボットを使用して、海底熱水鉱床(水深1600mの深海底に眠るレアメタル鉱物資源)の世界初の採掘試験成功の場に参加できたこと。 もう10年近くたちますが、緊張感に満ちた静かなコントロールルーム内に沸き起こった仲間たちの歓声が今も蘇り、思い出すと泣けてきますね。
- 求職者の方へのメッセージをお願いします
- 特殊な仕事の会社ですのでほぼ何もかもが初めてのことになると思います。ですがそこからこつこつ積み重ねた経験が、いずれ徐々に目の前の仕事に活かされ やりがいや面白みを感じ ていける仕事だと思います。スタートラインは同じなので努力次第です。思い切って仲間になってみませんか。